Club Atletico Yokohama Cerera
U-12 v T.C.F.C. 交流戦
更新日:2021年2月11日
12/28(月)U-12 v T.C.F.C. 交流戦 @神奈川県平塚市
連日にはなりましたが、U-12は年内最後の活動。
0−1 v T.C.F.C.
1−12 v 千年SC
1−3 v FC Vamos(シュウ)
きっと冬休みにも入り、JFAリーグも終わり、年内最後の試合を「楽しく」と考えていたのだろうなと。表情にスイッチが入っている選手、いない選手の差が激しく、結果苦しい苦しい蹴り納めとなりました。
今年のU-12はとにかくこの「楽しく」の基準がそれぞれ違いすぎて大変でした。
楽しく=エンジョイ
楽しく=競う
大人の大会でもカテゴリー分けが難しく、「年代だけのカテゴリーでは割り切れない」と開催者側は頭を悩ませるようです。
「エンジョイクラス」
「ビギナークラス」
「スーパービギナークラス」
「ウルトラビギナークラス」
などなど
「エンジョイに出場したのに、ガンガンシュート打ってくる人がいた」
「ビギナーに出場したのにガツガツ当たってくる人がいてさ〜」
「ムキになって空気読まない人がいてさ〜」
こんな話はよく施設で耳にする話です。
つまりステージが違う。

元々、誰もが普及を通して体を動かすことが「楽しい」から始まり
ボールと共に体を動かすことが「楽しい」と進み、徐々に相手と競争することや、仲間と協力することに楽しみを覚えていきます。そこから自分たちの熱量や力量にあったカテゴリーで競争を繰り返すことで、上を望んでいくという流れ。
大人で上図のようにカテゴライズされているのに、小学生以下の子供では「第4種」と「女子のみ」の2つ。トレセン活動などの上のステージもありますが、下が足りない。結果、熱量・力量に合わない子どもたちが競技から身を引く、競技人口が伸びない。伸びないからピラミッドの頂点に乗っかる人数も少ないものとなる。

日本=1,265億人
スペイン=4,694万人
ベルギー=1,146万人
※2018年データ
日本は人口が多いのに結果が世界のトップに遠く及ばないのは、競技人口が少ないからと分析されています。これを適切な環境でサッカーの入口に足を踏み込んだ子どもたちが継続していくことで、結果的に三角形のトップであるフル代表の競争も激化し国の力をつけていく。そう言われてはいますが、実際の底辺である4種ではまだまだ10−0や0−10の試合が生まれる環境。
我々セレーラ6年生の中でも「勝ちたい気持ち2/10段階(本人談)」と「プロに進んでバロンドールを受賞したい」という県トレセン選手が混在しています。これは我々最大の課題。どちらの選手も間違ってはいない。けれど、ステージが違った選手が楽しく競争する下のリーグが足りない。また、チーム内の人数により分けれない場合があるというもの。この日唯一のゴールは4年生のゴールでした。こういった上に行く選手の環境があっても技量・力量・熱量が下に属する子が今年の我々のU-12(特に6年生)では提供出来ていません。
よくAチームとBチームで分けられるほど人数が潤沢にいるチームで、Bチームに分けられる子や親は肩を落とす話はありますが、自分に合った仲間と活動出来るのは理に適っているのです。自分に合った対戦相手と戦い続けられる環境があるのが更に不可欠ですが。
だいぶ話を広げましたが、コロナ渦と言えど、冒頭の「表情にスイッチが入っていない選手」に対して適切な環境で育成できなかったことの申し訳なさ。彼がこの先でもサッカーというスポーツをほんの少しでも好きで、続けていくことを願っています。
「中学生になったらサッカーやめようと思ってたんですけど、最近サッカーが楽しくなってきたんです」そう夏に笑顔で聞かせてくれた想いが変わってしまわぬように。
この話はサッカーに限らず言えることかと思います。
子供が伸びる環境設定。
スポーツ、静的習い事、もちろん家庭内も。
我々大人たちの手で少しでも改善し続けていかねばなりません。

みんな、よく頑張った。
対戦相手の皆様、有難うございました。
Club Atletico Yokohama Cerera